宇宙の根源的エネルギーである核融合技術に魅力を感じています

量子サイエンスコース / 在学生

藤倉 保代


2024.01.12

宇宙の根源的エネルギーである核融合技術に魅力を感じています
2年生の夏、東北大学FROM THE EARTHの一員として秋田県能代市に打上の大会に参加し、各地の大学のロケット製作サークルと交流した

——現在は学部2年に所属されていますね。学校での過ごし方やサークル活動、アルバイトなど、学生生活について教えて下さい。

2年生初めに購入した原付のカブ(奥)。このお陰で青葉山キャンパスへも楽に通えるように

大学がある日は1限から5限までほぼびっちり授業が入っていることが多いです。逆に全休となる日もあるのでメリハリをつけて大学の授業に出席することができています。空きコマには、東北大学付属図書館の工学分館に行って課題を進めたり、天気の良い日には外にある椅子に座って友達とのんびり過ごしたりしています。サークルは、ロケット製作サークルである東北大学FROM THE EARTHに所属しており、忙しさが時期によってまちまちですが、大体週に1回程度集まって作業をしています。また、アルバイトは現在個別塾の塾講師をしていて大体週に1度か2度バイトを入れています。また、移動手段は主に原付を使用しています。2年生からキャンパスが街中から離れた青葉山になったり、キャンパス内の移動にも徒歩10分以上かかる場合があったりするので、原付はとても重宝しています。

——現在の関心事や学生生活で他に力を入れていることを教えて下さい。 

ロケット製作サークル 東北大学FROM THE EARTHでの活動に力を入れています。初めは大学生でロケットを作るなんてかっこいいなと思い軽い気持ちで入ったのですが、活動していくうちにみんなでプロジェクトを進めるなかでの困難さや、自分たちで作り上げたロケットが実際に打ち上げられる瞬間の喜びを知ることができました。現在は100人ほど部員のいるサークルで、仲間たちと協力し、アイデアを出し合って設計し、班ごとに分かれて実際の製作作業に取り組んでいます。このようにして一つのプロジェクトを大人数で進めているのですが、これらを通じて多くのことを学び、成長しているなと実感しています。メンバーとの連携や助け合いがプロジェクトを成功に導き、その成果が打ち上げの瞬間に実ることが、学問の枠を越えた貴重な経験となっています。単なる知識や技術だけでなく、仲間たちとコミュニケーションをとることの大切さを学びながら取り組んでいきたいと思っています。

班長を務める空力班では、空力特性を考慮し機体を設計するため流体シミュレーションソフトを用いて解析を行う

——所属コースの雰囲気や先生方のサポートについて、どのような印象をお持ちですか?

量子サイエンスコースは全体的にアットホームで、優しい先生方が多い印象です。学生一人一人がやる気をもって勉強や研究に取り組めるように真摯にサポートしてくれるという雰囲気を感じ、安心して大学生活を送ることができています。同じコースの友人とも、息抜きにおしゃべりなどをするのはもちろん、一緒に勉強をしながらお互い高め合える良い関係を築けていると感じます。テスト前などには工学分館にあるグループ学習エリアでホワイトボードを活用し一緒に問題を解いたり、大事なポイントを確認したりしています。施設などが整備されており、学生たちが勉強する環境にも恵まれているのが東北大学の魅力だと思っています。先生方、友人、環境に恵まれ、量子サイエンスコースでの学びと友情が深まる充実した大学生活を送ることができていると感じています。

テスト前に工学分館にて友人と。ホワイトボードを用いて問題を解くことで、しっかりとアウトプットでき効率的で質の良い勉強ができるそう

——履修する中で、特に好きな授業、おもしろいと感じる授業などはありますか?

好きな授業は研修Aです。まだ2年生は研究室が決まっていないのですが、研修Aは自分の興味ある研究室に実際に配属され、週に1回そこで研究の体験のようなものができるという授業で、より専門的な内容に触れられることがとても面白く、また将来の進路選択においてとても参考になると感じています。学生2~3人に対して、研究室の先生方や先輩方がついてくださり、研究のことを手取り足取り教えてくださいます。私は、核融合プラズマ計測学の飛田研究室に配属されました。エネルギー開発に興味があり、宇宙の根源的エネルギーである核融合という技術はとても魅力的だと感じ、飛田研に希望をだしたのち配属されました。そもそも研究というもの自体正直あまりイメージがついていなかったのですが、実際に専門的な講義を聞いたり、自分で手を動かして計算してみたりする中で、研究の面白さと同時にその地道さも実感することができました。研究室の様子を間近で経験できる貴重な機会を大事にしながら学びを深めていきたいと思っています。

兄(右)に紹介されたアルバイトで国際学会に参加。海外の方に英語で積極的に話しかける兄の姿に刺激を受けた

——ご自身が思い描く進路を教えて下さい。

現在はまだ具体的な進路は決まっていませんが、おおまかなゴールとして、将来的には大学院でより深化した研究能力を身につけ、その後はメーカーの研究職に就くことを考えています。大学院での研究活動を通じて、専門的な知識やスキルをより高め、新たな発見や技術の進展に貢献できるよう努力したいと考えています。また、メーカーの研究職に携わることで、実用的な技術の開発をしながら、世の中の役に立つ仕事に挑戦したいと思っています。これからも専門領域での深い理解と実践的なスキルを磨き、将来のキャリアに向けてステップを進めていきたいと考えています。

プロフィール

藤 倉 保 代

量子サイエンスコース 学部2年生

ロケット製作サークル 東北大学FROM THE EARTH https://fte-tohoku.tech/aboutus.html